咲き終わったシクラメンの株をどうするか? 96年6月試験開始


秋に買い求めて花の終わった株がどこのお宅にもあるようですが、来年咲かせるにはどう管理すれば良いか考えてみましょう。
この写真は採種株でタネを取って役目を終えた株です、数鉢選んで今年の冬から次年の春にかけて花を咲かせるために、どんな方法が良いか実験してみたいと思います。経過はここに掲載予定です、参考にして下さい。
左上写真は採種後再び開花した鉢です。96.6.23

試験方法は次の3通りで実験する事にしました。96.6.26撮影


現在の葉を残したまま、今まで通りの管理方法で潅水、肥料、光線は通常の栽培。(上)


鉢はそのままで、球根を残して茎、葉等は全て取り除き球根を休眠させる方法で、夏涼しい場所で保管し潅水はいっさいしない。9月になって多少涼しくなったら潅水をはじめ葉が伸びてきたら肥料を与える方法。置場所は涼しくて暗い縁の下で休眠させることにした。(中)


球根を掘り出して水洗いし乾燥させて、タマネギ等の網の袋に入れて風通しの良いところに吊るしておく。9月になって多少涼しくなったら鉢に取り潅水を始める。(下)


以上3タイプで各5鉢を試験をしてみる予定です、どの方法が冬に最も良く開花するのか試験結果は11〜12月頃には出るでしょう。



下の写真は10月15日現在の途中経過です。96.10.15撮影
上記写真が元になっています。

葉を残したまま通常の管理方法での栽培。
5鉢のうち全鉢とも健全に育っています、真夏も花が咲き続ける鉢もありつぼみもたくさんあります。
1年生株とほぼ変わらなく成長開花するようです。条件が良ければ1年中花が見られそうです。
9月14日根鉢を崩して一回り大きい鉢に植え替える。 (上)


鉢はそのままで、茎、葉等を全て取り除き休眠さた方法。
5鉢のうち3鉢が葉を出しています、残り2鉢は球根がしおれて葉も芽も出てきないようです。
9月14日より潅水を始める。暑い夏は何もしなくてすむので、管理は楽です。(中)


球根を掘り出して水洗いし乾燥させた方法。
からからに乾燥した球根を9月14日に鉢に植え、潅水を始める。
5鉢のうち2鉢が葉を出す。「鉢はそのまま」とほぼ同じ生育で残り3鉢は球根がしおれて葉も芽も出てきない。(下)

10月15日現在では共に(上)の春に咲き終わっても、そのまま通常の管理で栽培したものが株、花ともに一番良い出来のようです。今後残った株を引き続き観察し3年目の経過も見たいとおもっています。



下の写真は2年目1月4日現在の途中経過です。97.1.4撮影
上記写真から引き続いています。

葉を残したまま通常の管理方法での栽培。
5鉢のうち全鉢とも健全に育っています、現在ではほぼ満開状態で。
特にミニ種は花付きも良く素晴らし物になっています。
(上)


鉢はそのままで、茎、葉等を全て取り除き休眠さた方法。
依然として5鉢のうち3鉢が葉を出しています、あまり株が育っていません。
うち1鉢が花をつけました、つぼみも何本か見えて来ています。(中)


球根を掘り出して水洗いし乾燥させた方法。
5鉢のうち残り1鉢になってしまいました。(下)


1月4日現在でも(上)の春に咲き終わっても、そのまま通常の管理で栽培した方法が、株、花ともにずば抜けています。
今後、春先になって休眠させた株がどの様に育っていくか引き続き観察していきたいと思います。



下の写真は2年目3月10日現在の途中経過です。97.3.10撮影
上記写真から引き続いています。

葉を残したまま通常の管理方法での栽培。
5鉢のうち全鉢とも健全に育っています、1月とかわりなく咲き続けています。
特にミニ種は絶えず100本位は咲いていて、タネをつけ始めています。
(上)


鉢はそのままで、茎、葉等を全て取り除き休眠さた方法。
3鉢が健在で葉を出しています、1月とかわりなくあまり株が育っていません。
2鉢が咲いています。(中)


球根を掘り出して水洗いし乾燥させた方法。
最後の1鉢もようやく咲き出しました。(下)


3月10日現在でも(上)咲き続け花が終わった物あり手入れが大変になってきています。
今後、春先になって休眠させた株が(中)(下)これから咲きそうですが、暑くなってどのくらい咲いてくれるか観察を続けて行きたいと思います。



これより3年目になります。
3年目9月29日の経過です。97.9.29撮影

夏の管理が悪くて2鉢枯れてしまいました、残った鉢も品質にばらつきが出てきています。

写真のように新しい新芽や花芽がたくさん出てきています、1年生に負けない元気な株もあります。


ダニによる被害

古株は丈夫のように見えますが、特にダニの発生が多いようで発生するとなかなか駆除が難しくなります。
葉の裏にたくさんのダニが夏の間住んでいたようで、葉が黄化し萎縮して元気がありません。


病気による腐敗

この株はフザリューム菌に侵されて、葉が1枚2枚と黄色くなりやがてぐったりして枯死する病気です。
球根を切ってみると、フザリューム菌に侵されたところが茶黒くなっています。

5年目のシクラメン '98.1.22撮影


94年秋にタネを蒔いて95年秋に最初の花を咲かせた株が今年も花をつけています。播種から数えて5年目になっています。


自然に育ったシクラメン


 何年か前にこのベンチの上で、採種したことがあります。
その採種の時にこぼれたタネが芽ぐんで葉を出し、花をつけています。条件が良ければこんな風に自然でも生育します。
時々、草退治に比較的かるい除草剤をベンチ下に散布していますが除草剤かけられても枯れない丈夫なものです。 この温室(研究室)はあちこちのベンチ下で色々なシクラメンが育っています。


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